圧痛点と経穴1点のお灸で片麻痺が回復します

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

片麻痺はお灸で回復します

  • ご自身で来所出来る方(弛緩性麻痺は除きます)
  • リハビリでの回復が進まない方
  • 維持期の方でも回復します

片麻痺を抱えると麻痺側に強い冷えを伴います。また痛みやシビレを訴えることもありいずれも血流障害による症状です。患部の血流回復により麻痺、冷え、痛み、シビレが解消します。特別な病態ではありません。

片麻痺の特徴は他の痛み、症状とは比較できない程広範囲に多くの圧痛点が現れます。

灸文の圧痛点経穴灸

患者の訴えから圧痛点(患部)を選択します、次に経穴1点を選択しあつくないお灸を施術します。
最後に圧痛点の変化を確認します。

  • 肩関節・動かせない・上がらない・後ろに回せない・伸ばせない。
  • 肘関節・動かせない・伸ばせない・回せない
  • 手関節・握れない・つかめない・伸ばせない・シビレ
  • 足関節・動かせない・つまずく・ひきずる
  • 膝関節・伸ばせない・しゃがめない・立ち上がれない
  • 体幹・前屈できない・伸ばせない・曲げられない・
  • ・動かせない・回せない・反らせない
  • 顔面・つれる・目の中の異物感・口から水が溢れる

お灸で回復する片麻痺患者の症状と訴え 症例1

4年前発症 入院 右半身麻痺 

退院後リハビリ週2回通院
2年前から鍼灸を週2回取り入れてきた患者

患者の訴えと回復した片マヒと症状

片麻痺の特徴は他の痛み、症状とは比較できない程広範囲に多くの圧痛点が現れます。

  • 右肩、背、上腕、前腕、手首、手指のシビレ、冷感強く、重たい
  • 右腕挙上できない、頭に手は届かない
  • 右肘伸ばせない(曲がる)
  • ペン、箸をしっかり持てない、文字が書けず直線が波打つ
  • 物を掴めない、ラケット握れない
  • 手首をあげられない(背屈不可)
  • 拇指対立運動不可、小指との協調運動不可
  • 分回し歩行、上下動激しい歩行、早く歩けない
  • 足首が重く動かせない、背屈、外反不可(階段降りが不自由)
  • 右側臀部、大腿、下腿、足首、足指全ての動きがままならない、重く、冷えがある
  • 右顔面麻痺、右目に物が詰まる、頰がつっぱる、飲み物が溢れる
  • 前屈不可
  • 右膝あげられない、他動的にあげた膝を支えられない
  • スクワットできない、しゃがむと自力では立ち上がれない
  • 麻痺部位のほとんどに痛みがある

片麻痺と圧痛点経穴灸法

片麻痺の特徴は他の痛み、症状とは比較できない程広範囲に多くの圧痛点が現れます。
患者の訴えから圧痛点を選択します、次に経穴1点を選択しあつくないお灸を施術します。
最後に圧痛点の変化を確認します。

圧痛点とは指頭で軽く押圧することで起こる痛みで患部、あるいは血流障害ポイントを明らかにします。
圧痛刺激は患部(血流障害部位)の血流を促進します。
経穴(つぼ)は全身に365程分布し、灸や鍼の施術点であり血流促進、治癒反応促進ポイントです。

経穴には反応が局所に及ぶタイプ、全身に及ぶタイプ(ごく少数)があります。
灸文では全身タイプの経穴を選択するため極めて少ない(1穴)経穴による施術が特徴です。

あつくないお灸はおだやかな刺激のため治癒反応である副交感神経反射が大きい。
全身を巡る血流の調節は自律神経の働きで刺激を受けて反応します。
血流促進は副交感神経が司り、穏やかな刺激に大きく反応します。
あつくないお灸が全身に起こる多様な痛み、症状、病気に適応する理由です。

手根管症候群

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

sindrome del tunnel carpale: moxa e mappa e I punti doloranti

手根管症候群と診断されると多くの高齢が治らないと言われますが、お灸の経験からはよく治る症状です。

圧痛点の選択の上経穴1点への熱くないお灸により、痛みや症状が改善します。

●左右の手指に起こる痺れのため、軽い物をつかめない、落とす
→圧痛点は左右の手指、頸部、肩、上腕、肘、など多数

●左手の痛みと痺れ 屈曲障害、つかめない、鎮痛剤および左手首の固定による治療でも症状は改善しない。
●階段昇降時に痛みのため手すりがつかめない、階段を這って上る、痛みのため手指が曲がらない、手指に力が入らない。
→圧痛点は左掌の手指の関節上、前腕、ひじ

●テニス愛好家、右手首の激痛、ラケットがしっかり握れない、ボールの軽い衝撃で激しい痛みが起こる、手首の軽い背屈で起こる激痛
→圧痛点は掌側の手首、激痛伴う(長掌筋上)

頭痛・偏頭痛

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

mal di testa・emicrania: moxa e mappa e i punti doloranti

頭痛に伴う圧痛点は頭部、頸部、肩に現れますが、現れる圧痛点はそれぞれ異なります。

経穴1点への熱くないお灸により圧痛点が解消に痛みの改善が進みます。

その痛みの特徴により頭痛は緊張型頭痛や偏頭痛など行いくつかのタイプに分類されています。

緊張型頭痛、群発型頭痛はストレス(精神的な疲労や無理な労作姿勢)が引き金になって起こります。心身のストレスは交感神経の緊張を招き、頭から首、肩にかけての血流を悪化させます。
筋肉が強く緊張すると「頭重」と言われるような鈍い痛み、頭を締め付けられるような重苦しい痛みが生じるようになります。
偏頭痛は、ストレスから解放されると副交感神経が優位となって、血管が拡張します。

血管を拡張するプロスタグランジンという物質は痛みをももたらす作用もあり、ズキンズキンとという独特の痛みを生じます。
つまり偏頭痛の痛みはストレスから解放され血流が再開した時に生じる治癒反応が激しい痛みの正体です。

循環器系疾患 不整脈・狭心症

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

aritimia・angina::moxa e mappa e I punti doloranti

心臓疾患、脳血管障害、がんは日本における3大疾患です。
不整脈・狭心症で息苦しさや胸、背中の痛みを訴えるとき、圧痛点は肩甲間部に現れます。
経穴1点ですべての圧痛点が解消し症状の改善が伴います。
圧痛点経穴灸による刺激は副交感神経反射による冠状動脈の血流回復を促進します。

【ダイナマイトの原料となるニトログリセリンが狭心症の発作に効く理由】

ニトロが口内で溶けると体内の酸素を奪います。
酸素が奪われると生体は副交感神経が優位となりリラックスし血管が拡張し血流が回復し心臓発作が緩和され救われる。同じ反応は炭酸飲料でもおこります。

狭心症、心筋梗塞、不整脈など病名は異なっても心筋の冠状動脈に生ずる血流障害であり、ストレスや過労、不安を抱えた人々に起こる病気です。
血流障害はまた洞房結節から規則正しいリズムを刻むパルス、電気信号も乱します。

圧痛点と経穴1点へのお灸が痛み・しびれを解消します

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Stenosi del canale spinale・ernia lombale・sciatica:moxa e mappa e i punti doloranti

激しい痛みのほかシビレ・冷えも伴います。筋力低下に加え同じ姿勢、ストレスが加わり発症します。
痛みは紛れもなく強いストレスですから慢性化するとしばしば便秘、頻尿などの症状も併発します。

圧痛点は首から肩、手指(頚椎脊柱管狭窄症)、背中から臀部、下肢(太もも、ふくらはぎ)から足指にかけて広範囲に及び(腰椎脊柱管狭窄症)、いずれも神経の流れに沿ってあらわれます。

痛み・シビレ・冷えの同時解消は圧痛点経穴灸

圧痛点は多数でも選択する経穴は一つ、温かなお灸刺激により、激しい痛みとともに冷えやシビレ、便秘や頻尿などの症状の解消も同時に進行する圧痛点経穴灸です。

背中の痛みと圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Mal di schiena:  moxa e mappa dei punti doloranti

運動器疾患、五十肩、頚痛、肩痛などで圧痛点が選現れます。
さらに 心疾患や呼吸器の障害、慢性疲労、冷え、慢性の胃腸障害、喘息、せき、息苦しさ、間質性肺炎、結核既往者、パーキンソン病、脳血管障害後遺症による片マヒ、心の悩みストレスでも圧痛点が現れます。

膝痛で現れる圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

膝痛・変形性膝関節炎

mal di ginocchio: moxa e mappa e dei punti doloranti

激しく動き回るスポーツ、特にテニスは膝関節を酷使する、怪我以外で膝関節を痛めたという話はまず聞いたことがない。

膝痛を訴える患者に現れる圧痛点の分布は関節そのものの障害というより、膝関節を支える筋力の低下と血流障害が膝痛の主な原因であることを示唆している、同時に体を支え、膝関節を構成する主役である脛骨内側上に圧痛点は顕著に現れる。

膝関節はひざを曲げたり伸ばしたり、歩行や運動時に体を支え重力に抗して作用するために負荷がかかりやすい関節である、便利になった現代は自ら動かずにすむ生活スタイルが隅々にまで及んでいるため筋力、関節、骨の丈夫さが失われやすい危険な社会でもある、その影響を最も受けているのが高齢者である。

膝痛における圧痛点は膝の伸展、屈曲に関わる筋肉上、また脛骨上に現れることが多い、圧痛点が多数であっても経穴1点への熱くないお灸によりひざ痛が解消する

足底の痛みと圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Mal di tallone: moxa e mappa dei punti doloranti

常に体重がかかる足裏の痛みは日常生活上大きな障害となります。
骨を丈夫にし、骨粗鬆を防ぐ上で最も大切なことは歩行運動です。
また筋肉を動かすことも骨粗鬆対策につながります。
足のしびれはしばしば足指の関節に圧痛点が現れます。

宇宙から帰還した宇宙飛行士は自力で立てなくなる、宇宙では地上の10倍の速さで筋肉が衰え、骨粗鬆が進みます。無重力の世界は厳しい環境です。

お尻の痛みと圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Mal di sedere : moxa e mappa dei punti doloranti

歩行障害、腰痛、神経痛、ギックリ腰、痛みで座れない、仰向けで眠れない
間質性膀胱炎、頻尿、尿もれ、婦人科疾患等で圧痛点が現れます。

仙椎からは骨盤内臓を調節する副交感神経が出ています。

腹部の痛みと圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Dolore al‘addome: moxa e mappa dei punti doloranti

冷え、咳、息苦しさ、腹部の痛み、腹部の膨満感、食道炎、胃の病気、肝臓病、便秘などに伴い圧痛点が現れます。

また病名に関わらず慢性病や慢性症状を抱える時も圧痛点が現れます。胸腹部の圧痛点の解消はあらゆる病気や症状の回復と密接に関連しています。