腰痛と圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Mal di lombargia: moxa e mappa dei punti doloranti

腰も臀部や背中の筋肉と連動していますから、患者の訴えとともに痛みが起こる動作から圧痛点を選択することが早期の回復治癒を導きます。

前屈痛、後屈痛、ベッドからの起き上がり痛、腎結石でも圧痛点が現れます。

肩痛と圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Mal di spalla: moxa e mappa dei punti doloranti

肩こりや肩痛はパソコン使用のデスクワークやストレスが原因で起ることが多いです(高齢者では老老介護、健康不安)
肩の主要な筋肉は僧帽筋、肩甲挙筋です。
肩痛とともに文字が波打つ片麻痺の患者さんの僧帽筋の圧痛点を解消させることでしっかりした文字が書けるようになりました。

代田文彦先生は治療の経過の中で、治りが良くない場面で理論を持ち出してきたらもうおしまい、治らない。「気」だから膻中、「筋」だから陽陵泉とやり出したら治らない、保証しますと述べています。

花粉症・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Allergia al polline e rinite 、sinusite :mappa dei punti doloranti

花粉症は春先から始まり、秋にも起こりますが花粉症やアトピー性皮膚炎は1984年以前には患者の実態調査もされていないほど少ない病気だったのです。
スギ花粉やブタクサの花粉は昔から飛んでいたのですが花粉症はありませんでした。

豊な現代生活は私たちの体の免疫細胞であるリンパ球を過剰に増加させ、副交感神経優位に偏る体質をもたらし(過敏な体調)その結果アレルギー疾患が起こるようになりました。
激しいストレスを受けた時に過敏に反応し抗原抗体反応を起こすからです。

アトピー性皮膚炎、鼻の粘膜で起こるアレルギー性鼻炎、気管支喘息、目の粘膜ではアレルギー性結膜炎、花粉症は鼻と目の粘膜に起きたものです。
体内にアレルゲンが入ると、リンパ球は体内に侵入してきた抗原を排除しようと反応します。
それがアトピーの赤みや痒み、咳、くしゃみ、鼻詰まりといった症状を起こします。

アレルギー疾患に対処するには患部の血流を増やし抗原を流し去ることです。

副鼻腔炎は現代では少なくなりましたが風邪のウイルスや細菌に感染し、鼻腔内に起こる炎症が副鼻腔の粘膜にまで広がって膿が蓄積して起こります。
後鼻漏、いびき、息苦しさ、頭痛などを伴うようになります。

花粉症も副鼻腔炎も顔面にはお灸をしません。
圧痛点を選択した後、経穴1点への知熱灸(熱くない)による施術が灸文のお灸法です。
初めての方には施術前に熱くない知熱灸の実際を体感していただいています。

副鼻腔炎

sinusiti : moxa e mappa dei punti doloranti

圧痛点は痛みだけではなく、副鼻腔炎でも現れます。

症状:鼻水 後鼻漏 口呼吸 口渇 頭痛 頚、肩痛、頭痛、頰部痛(顔面痛)嗅覚障害、鼻ずまり、咳、頭痛、頰部痛(顔面痛)嗅覚障害

副鼻腔炎は風邪のウイルスや細菌などに感染して鼻腔内に炎症が起こり副鼻腔の粘膜にまで広がって膿が蓄積して起こる病気です。
鼻ずまりや鼻汁(始め透明、次第に黄色の膿性(ウミは顆粒球の死骸です)
(安保徹のやさしい解体新書より抜粋)

関節リウマチ(SLEによるオーバーラップ症候群)

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Lupus eritematoso sistemico (LES) : Moxa e mappa dei punti doloranti

関節リウマチ(SLEオーバーラップ症候群)

自己免疫疾患では複数の病気が重複して発症することがありオーバーラップ症候群と呼びます。

関節リウマチに伴う様々な症状の回復を同時に進める圧痛点経穴灸

関節リウマチが慢性化すると痛みとともに様々な症状を訴えるようになります。
圧痛点経穴灸は関節の痛みの解消とともに、リウマチ治療に伴い生じる症状、病気が同時に改善、回復します

胃炎・食道炎・息切れ・せき(間質性肺炎)・手足の冷え・花粉症・頭痛・飛蚊症・眼瞼けいれん・唾液分泌障害・ひざ痛・腰痛・五十肩・背中痛・口内炎・手掌紅斑・顎関節症・目まい・むくみ・疲れやすさ・低体温・排尿障害・色素沈着など

  • 患者の主訴と圧痛点経穴灸の記録、(鎮痛の直後効果 持続効果)
  • 2018年7月11日1回目 右手指複数の指の関節の痛みと発赤、腫れ

7月13日 左右手指関節、左右手首、左右肩に痛み

7月29日 昨晩より始まる右肩峰、左右親指、右足底指関節の痛み(薬効なし)

7月18日 左右親指関節の腫れ、発赤 痛み 7・29

7月31日 左手指関節 右足底指関節の痛み

8月1日 左足底指関節の痛み お灸を開始してから辛い痛みが短くなってきた

8月2日 右手指関節左手首(握れない)右足底足指関節の痛み 手指のこわばり

8月3日 右足底関節の痛み 常にあった足裏の痛み、異和感が消える

8月4日 左右足底関節の痛み

8月9日 左肩関節の痛み 左足底指関節の痛み

8月14日 17年の闘病で初めて病気は治るという実感がわく 左右手指関節の痛み

8月18日 右手首橈骨側 左手掌指関節の痛み

8月24日 右肩 右上腕左手指関節の痛み

8月25日 右顎関節痛:口が開けられない、右頚、肩痛 左中拇指関節痛

8月28日 左肩関節痛 右指関節痛

8月26日 右顎関節痛 首左右回旋障害(寝違い)

8月31日 左右手首 左右手指の関節痛

9月6日 左右膝痛(歩行時痛)、右親指関節

9月9日 右指関節痛 左親指痛

9月13日 右手関節 指関節 肘痛

9月30日 右手関節 肩甲間部 息切れが起こり、咳が止まらなくなることがあるという

10月4日 右足指関節 左肩痛外転痛 肩甲間部の痛み

10月7日 右手中手指節関節痛握れない 肩甲間部

10月15日 肩甲間部

10月21日 肩甲間部 左股関節 右手首、拇指関節痛 右肘痛

10月26日 左股関節(早朝から始まる激痛、歩けない

11月4日 肩甲間部

11月11日 肩甲間部 右拇指関節痛

11月16日 左右掌の関節、早朝から始まる

11月17日 肩甲間部 左指関節痛

12月9日 肩甲間部 体調良好が続くようになる

12月13日 右手関節痛

12月16日 肩甲間部痛

12月23日 肩甲間部 左右肋骨下 仙骨際 左右腸骨上 飛蚊症

12月27日 背中 左右肋骨下 右臀部 右手首前後面の痛み

12月30日 肩甲間部 左右腰部 右拇指側の痛み 右手関節の痛み

その他回復した症状 眼瞼痙攣、花粉症

同僚全員がインフルエンザにかかっているが私だけが罹らない

SLE、リウマチにおける関節に起こる疼痛部位の圧痛点の選択について

患者さんが訴える痛みは実際の痛みの部位部分と異なることが多く、圧痛点を正確に選択することが鎮痛効果に結びつきます。圧痛点とは血流障害を表すポイントであり、患部の血流を増やすことで鎮痛が起こります。

参考文献

膠原病や自己免疫疾患は全身性(SLE)や局所性の炎症で、発赤、発疹、発熱、かゆみ、痛みなどが伴う、これらの組織反応や症状形成にはプロスタグランジン、アセチルコリン、ヒスタミン、セロトニン、などの多くの因子が関与しているが副交感神経反射による「血流障害からの回復反応」と理解する必要がある。しもやけや潰瘍を治癒させるためにはやはり、血流障害からの回復が必要であり、治癒の過程で発赤、発熱、かゆみ、痛み、関与する因子群もプロスタグランジン以下ほとんど同じである。

(自律神経と免疫の法則—安保徹)

SLE(全身の血管炎・全身性エリテマトーデス)
全身性エリテマトーデスSLE(全身性紅斑性狼瘡)とは抗核抗体を中心とした自己抗体ができて起こる疾患です、抗核抗体は核が抗原となります。

核は全身にあるので全身の細胞が攻撃対象になります。線維細胞や血管内皮細胞が攻撃されて戦い炎症を起こすのです。SLEは最初は紫外線によって核が変性して自己抗原になり病気が全身に広まってゆく形をとるのです。

SLEが一番多いのは色白の人が紫外線を浴びたときです、なぜ狼のような紅斑と呼ばれるかというと、まるで口が広がったように紫外線が一番当たるところがバタフライ様に紅くなるからです、SLEは白人に多いです、日本人でもSLEになるのは色が白い人です、色が黒いとメラニン色素で紫外線をブロックできますが、色が白いと直接紫外線の作用で細胞や核が壊れるのです、そして隔離抗原がリンパ球にさらされます。(隔離抗原がでるのは細胞を構成する成分からです、なかでも多いのは核やその成分からです)SLEは紫外線以外でも風邪をこじらせると起こります、ウイルスも細胞を壊します。あとは夜更かしが原因です、夜遅くまで起きていることは大変なストレスなので、細胞が壊れます、特に徹夜でアルバイトをすると、細胞が壊れて病気になりやすいのです。

自己免疫疾患で代表的なものはSLEです。SLEは圧倒的に女性に多いです。SLEははっきりと女性優位現象(female predominance)です。

女性は刺激に過敏なので発症数が多いのです。過敏かどうかはその人のリンパ球の数で決まります。SLEは過敏な人が紫外線、ウイルス、夜更かしなどのストレスを受けて発症するのです。SLEはoverlap症候群の形をとることが多いです。SLEは全身にある抗原と反応するので、関節が腫れるRAや唾液がでないシェーグレン、糸球体腎炎などの自己免疫疾患が全身にoverlapして出てくることが多いのです。

(安保徹の免疫学講義より抜粋)

自己免疫疾患における免疫学的状態
Immunologic States of Autoimmune Diseases
immunologic  research 33/ 23-34,2005
Toru Abo

圧痛点と経穴1点へのお灸が眼瞼下垂を解消します

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

眼瞼下垂 / まぶたが上がらない

夜ベッドで横になるまで私たちは無意識に(自律神経)まぶたの上げ下げを調節しています。そのまぶたが勝手に下がってしまう 眼瞼下垂です。

筋肉は使わなければ加齢とともに衰えます。
廃用性筋萎縮です。まぶたの筋肉も同じことが起きていると考えなければなりません。

顔面も様々な筋肉で構成され、多様な動きに対応しています。
まぶたの動きを支配しているのは表情筋の一つである前頭筋、他に瞼の内側にある眼瞼挙筋があります。

眼瞼下垂と圧痛点経穴灸

顔面へのお灸はしません、直後にまぶたの動きが改善するため、患者さんの顔が生き生きしてきます。

顎関節症・飛蚊症・眼瞼下垂・めまいの圧痛点と症例

dolore alla mandibola, miodesopsie, ptosi palpebrale、capogiro :  moxa e mappa dei punti doloranti

顎関節症 / dolore alla mandibola

飛蚊症 / miodesopsie

眼瞼下垂 / ptosi palpebrale

めまい / capogiro

泌尿器系疾患

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

dolori alla mandibola, :moxa e mappa dei punti doloranti

過活動膀胱と圧痛点と症例(頻尿)
vescica iperattiva : moxa e mappa dei punti doloranti

 

尿路結石と圧痛点と症例
calcoli :moxa e mappa dei punti doloranti

 

《結石ができるわけ》

多くの分泌現象、排泄現象は副交感神経により支配されています、ストレスによる交感神経の緊張により分泌、排泄現象が抑制されると、分泌物、排泄物が濃縮されてしまいます、あまり水をのまず長時間運動すると尿の色が濃くなることがあります、同じメカニズムで尿も胆汁も濃縮されてしまいます

ストレスは低体温をもたらすことと関係しています、血管が収縮し血流障害を引き起こします、低体温になるとシュウ酸カルシュウム(尿の成分)もコレステロールやビリルビン(胆石の成分)も結晶化しやすくなります、液体の温度が下がると、物質の溶解率が低くなるためです。結石は繰り返すことが多い病気です。結石は徐々に形成されます、ストレスが長く続いた人が結石症になるのです。

病気は自分で治すー安保徹・著からの抜粋

【キーワード】
腰痛 肩こり 関節痛 神経痛 四十肩 変形性股,膝関節症 頭痛 生理痛    頚椎ヘルニア 臀部痛 手指の痛み 足指の痛み 肘痛 手首の痛み 足底の痛み 背中の痛み 脇腹の痛み 痛みの鈍磨  筋力低下 筋疲労 血流障害 組織障害 治癒反応 痛み プロスタグランジン

【圧痛点】
関節 筋肉 首 肩 胸 腕 肘 背中 腰 臀 股 膝 脚 指 手 足

圧痛点と経穴1点へのお灸が痛み・しびれを解消します

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

Stenosi del canale spinale・ernia cervicale:moxa e mappa e i punti doloranti

激しい痛みのほかシビレ・冷えも伴います。筋力低下に加え同じ姿勢、ストレスが加わり発症します。
痛みは紛れもなく強いストレスですから慢性化するとしばしば便秘、頻尿などの症状も併発します。

圧痛点は首から肩、手指(頚椎脊柱管狭窄症)、背中から臀部、下肢(太もも、ふくらはぎ)から足指にかけて広範囲に及び(腰椎脊柱管狭窄症)、いずれも神経の流れに沿ってあらわれます。

痛み・シビレ・冷えの同時解消は圧痛点経穴灸

圧痛点は多数でも選択する経穴は一つ、温かなお灸刺激により、激しい痛みとともに冷えやシビレ、便秘や頻尿などの症状の解消も同時に進行する圧痛点経穴灸です。

腰・臀部痛と圧痛点と症例

mal di lombalgia e mal di sedere : moxa e mappa dei punti doloranti

圧痛点経穴灸法の最大の特色は多様な痛みの解消です。

腰、臀部の痛みと主な筋肉
腰方形筋、大臀筋

頻尿、排尿障害
腰を伸ばせない、腰を曲げられない、側方動作ができない、
臀部が痛い、尾骨が痛い、仙腸関節の痛み、仙椎上の痛み
歩けない、間欠性跛行、

痛みとともに多様な運動制限が伴います。
圧痛点の解消とともに主訴の痛みが解消し運動制限の回復がともないます。

痛みのために運動制限がおこりますが運動を支える筋肉上に圧痛点があらわれます。
圧痛点を選択するためには筋肉(骨格筋)作用の理解が不可欠です。
筋肉(骨格筋)は屈曲、伸展、回旋など関節機能と共同します。
経穴一点ですべての圧痛点が解消するお灸法(知熱灸)。
痛みが解消すると運動制限も改善します。

背中の痛みと圧痛点

mal di schiena : moxa e mappa dei punti doloranti

圧痛点経穴灸法の最大の特色は多様な痛みの解消です。

主な筋肉
脊柱起立筋、僧坊筋、外腹斜筋

ベッドから起き上がれない、息苦しさ(呼吸障害)

背中の痛みは筋肉痛のこともあれば、内臓疾(呼吸器疾患や心臓疾患、消化器疾患)が脊柱筋の血流障害をもたらし背中の痛みを誘発することもある。
痛みの解消は内臓疾患の回復改善につながります。

圧痛点の解消とともに主訴の痛みが解消し運動制限の回復がともないます。

寝違いと圧痛点

灸文のお灸法・圧痛点の選択(圧痛点マップ)と経穴1点への知熱灸

torcicollo・moxa e mappa dei punti doloranti

寝違いは同じ姿勢(筋肉疲労)を強いる仕事や趣味など、また寝相もその誘引となる、ボーリングの球ほどの重さの頭を常に支えている頸部や肩周りの筋肉

疲労や冷え、また圧迫が血流障害を引き起こす。 患者の訴える痛みや動作から頭部を支えまた左右、前後に動かす作用筋肉を特定し、圧痛点を選択し、経穴1点によるあつくないお灸が寝違いの痛みを解消する。

四十肩・肩関節周囲炎
dolore alla spalla: moxa e mappa dei I punti doloranti

四十肩で現れる圧痛点

肩が上がらない、前方あるいは後方に肩が上がらない

背中に腕が回らない、体の前方で腕が振れない、など動作と肩周りの筋肉の痛みが突然襲う四十肩。

肩の動きはそれぞれ異なる筋肉の作用によるため、患者の訴える痛みと動作から筋肉を特定し圧痛点を選択する、経穴1点によるあつくないお灸が四十肩を解消する

作用筋肉の特定なくして四十肩の回復は難しい。

四十肩の原因は睡眠中に起こる片寝が原因であることが明らかにされています、また筋力の低下した高齢者では些細な動作の後の筋肉疲労や冷えが原因ともなる。

いずれも肩の作用筋肉の血流回復が四十肩を解消する。

三角筋、棘上筋、大胸筋、大円筋、小円筋、前鋸筋、僧帽筋、脊柱起立筋が四十肩を引き起こす