- 関節リウマチの痛みと冷えが同時に解消するお灸の効果
足指、手指の関節の炎症(痛みや腫れ)とともに、指先の強い冷えを訴えることがあります。
お灸による鎮痛作用は痛みの解消とともに指先の冷えの解消も伴います。
薬剤による鎮痛作用では起こりえない効果です。
お灸による痛みの解消と冷えの解消は血流増加によるものです。
- リウマチの激痛は予約不能
いつ起こるか予測ができないリウマチの激痛に患者さんは耐えることしかできません。痛みは予約できないのです。
患者さんの住まいの近くには痛みの解消を専門とする鍼灸院があります。
激痛で動けない場合は往療も可能な鍼灸が一番お役に立てます。
圧痛点経穴灸による鎮痛効果の即効性は痛みへの恐れや不安が解消します。
- 圧痛点経穴灸の鎮痛効果と速さ
時々気になることがある、圧痛点経穴灸の鎮痛効果の速さというか即効性である、圧痛点の選択後のお灸(あつくない刺激)の刺激がもたらす鎮痛効果の即効性にびっくりするのである。
この現象を裏づける記述を見つけた。
「内分泌(ホルモン系)の働きは自律神経系の調節下にあり、自律神経系の反応は内分泌系の反応よりも素早い。
ストレスに対する反応の速さも同様である。
ストレスは内分泌系を介さずに自律神経系の働き単独でも免疫抑制状態を作ることを知っておく必要がある。
自律神経の働きを無視してストレス反応を論じることはできない。」
- リウマチの激痛と圧痛点
関節リウマチではしばしば手足指の小さな関節に炎症が起こり痛みは激しく、日常生活を著しく損ないます。
炎症の起きている関節周り、丁寧な圧痛点の選択が特に大切です。
- 関節リウマチと即効性のある圧痛点経穴灸
リウマチによる関節の炎症は顆粒球の関与する炎症です。
組織破壊を起こす活性酸素を最も多くだす白血球が顆粒球(好中球)です。
顆粒球はストレスによっても増加します。関節リウマチの炎症部位に多数現れる顆粒球による炎症です。
圧痛点経穴灸はあらゆる関節の痛みに即効性の高い鎮痛効果を発揮します。
- 関節リウマチと圧痛点
関節リウマチの場合では、たった一つの指の一つの関節の激痛もあれば、手指、足指のすべての関節に激痛が起こることもあります。
また、手首、足首から、前腕の関節などあらゆる関節に痛み、炎症が起こります。
丁寧な圧痛点の選択が極めて重要です。
- 関節と血流
関節リウマチでは手足指の小さな関節に炎症が起ります。
折れ曲がる部位は血流が悪くなりやすい部位です。その関節に痛みが集中するのです。
ストレスの影響を最も受けやすい部位ということです。
- 鎮痛効果と圧痛点
膝が痛い手指が痺れるのです。様々な痛みを抱えた患者さんが灸文を訪れます。
痛みは訴えるけれど痛みがどこにあるか患者さんはわかりません。
膝の周り、膝の内側、外側、表か裏か、膝の屈曲か伸展時の痛みかを確認しながら圧痛点を選択します。
なんとなく圧痛点では痛みは解消しません。改善すべき血流障害の部位が特定できないからです。
- 長引く関節リウマチと複数の症状
長年リウマチの治療を続けている患者さんは、リウマチ以外の症状にも苦しんでおられます。
いずれも回復は血流促進による代謝の亢進しかありませんから、自律神経にはたらきかける圧痛点経穴灸が大きな役割をします。
痛みの解消は冷えからの回復、体温上昇、関節の動きの改善、胃の不調、せき、頭痛、呼吸器疾患など複数の痛み症状が同時に改善回復します。
- 関節リウマチと関節の動きの回復
関節の炎症、痛みが激しいときは関節の動きもままなりません。
痛みが関節の動きを妨げることは多いですが、同時に関節を動かす筋肉の痛みの解消も関節の炎症の解消につながります。このことは関節リウマチを含めあらゆる動きに関わる痛みに共通しています。
関節そのものの炎症の解消とともに関節を動かす筋肉の血流障害の解消も圧痛点経穴灸の大きな特徴です。
- 関節リウマチの病態
発病前には多くの患者さんは年余にわたる激しいストレスを抱えた生活を続けています。
長時間の立ち仕事、ストレス(看病、人間関係など)徹夜を含めたデスクワークなどです。
長期に続くストレスは顆粒球増多による大量の活性酸素の放出のために関節破壊(この流れは潰瘍、歯槽膿漏にも共通する)が進みます。
炎症部位の関節液には大量の顆粒球とリンパ球でも胸腺外分化T細胞や自己抗体を作る初期のB-1細胞ばかりです。
免疫亢進の証拠であるリンパ球、T細胞やB細胞は見つかりません。
- 関節リウマチの痛みの出方
明け方に強い痛みで目が覚める理由も夜間は休息の体調、副交感神経優位により知覚神経も過敏になった結果痛みが強く出るためである。
夜間から明け方に尿意を催すのも副交感神経が優位の体調のため排泄が促進されるからです。
知覚過敏も分泌も副交感神経優位で亢進します。
また低気圧が来るとリウマチの患者さんの関節が痛くなる理由も、低気圧では副交感神経が優位となり知覚が過敏になるからです。
- 関節リウマチは女性に多い
多くの膠原病は圧倒的に女性多い病気です。
特に慢性関節リウマチや SLEは女性優位が顕著です。患者さんは色白でふくよかな外観をしています。
リンパ球過剰の特徴はストレスに過敏であり、リンパ球反応が強く現れ、発熱や炎症(痛み)の過剰反応を起こしやすいということです。
- リンパ球と女性
関節リウマチ、SLEは女性に多いです。
女性は刺激に過敏なので発症数が多いのです。過敏かどうかはその人のリンパ球の数で決まります。
リンパ球は副交感神経支配下で増えます。過敏な人が紫外線、夜更かしなどのストレスを受けて発症します。
SLEは関節が腫れるリウマチや唾液が出ないシェーグレンなどの自己免疫疾患が全身にオーバーラップして出てくることが多いのです。
- 関節リウマチと圧痛点
痛みを訴える手足指、手首、足首の関節から肩、膝関節に至るまで、圧痛点の確認、現場、治癒反応点を正確に選択することが極めて重要になります。なんとなくこの辺りでは効果は半減します。正しい圧痛点の選択こそが鎮痛効果を高める基本です。
- 痛み 痛みは自律神経の調節下にあります
私たちは興奮している状態では痛みに鈍感になります。
スポーツの試合中は感じなかった痛みが試合終了直後から激痛が始まる:
試合中は緊張する交感神経優位の体調で、分泌作用も抑制されています。試合終了とともに緊張感が消え副交感神経優位となり知覚神経の分泌が促進され痛みが増強されるからです。
- 日本の関節リウマチの患者数はおよそ70〜80万人で女性患者が多い
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- イタリアの関節リウマチの患者数は圧倒的に多く約500万人
- 天気とリウマチの痛み
高気圧がきてお天気になるとやる気が出ます。
逆に低気圧になり雨でも降り出すともの憂くだるい、誰もがこうした体調を経験します。
高気圧とは空気量が多く、空気量が多いと酸素の量が多くなります。だから高気圧の時人間の呼吸は活発になり、体内に取り入れる酸素の量も多くなり、たくさんの酸素を取り入れることで交感神経が緊張し、脈拍が速く呼吸数も多くなる、白血球のうち顆粒球が増える、こうした生体反応が起こります。
低気圧ではこれと逆の反応が起こり自律神経は副交感神経優位となり白血球のうちのリンパ球が増えてきます。
知覚神経も過敏になるためにリウマチの痛みも強く出ます。
女性はリンパ球が多い体質のため痛みも強く出やすくなります。
注 参考文献 斜文字「安保徹の免疫学講座」