灸文について

医院長・鍼灸師

鷲尾周司(Shuuji Washio)

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ShuujiWashio

国際鍼灸専門学校専科卒
公益社団法人-全日本鍼灸学会会員
日本鍼灸師会会員
東京都鍼灸師会会員
江戸川区三療師会会員

【所在地】
〒133-0051
東京都江戸川区北小岩7-20-18
Tel&Fax 03-3657-8897

【営業について】
■午前・8:00〜12:00
・急性痛、慢性痛、慢性症状(一部位、一症状) 2000円
※捻挫・骨折を除くあらゆる痛み

■午後・15:00〜18:00
・リウマチ(膠原病、自己免疫疾患 malattie autoimmnune)
2000円~8000円(4部位まで)
・脳卒中後遺症による片麻痺(paralisi post ictus)
2000円~8000円(4部位まで)
※麻痺-自力で通院できる方が対象です。

■休診日:日曜日/月曜日午後

■予約制・初診料2000円

【アクセス】
■徒歩:京成小岩駅より徒歩10分
■バス1:京成線京成小岩駅北口『京成バス亀有行き』
江戸川堤バス停下車(3つ目) 徒歩1分(正真寺斜め前、堤側の角)
■バス2:JR小岩駅北口、蔵前橋通り『京成バス京成小岩行き』
江戸川堤バス停下車 徒歩1分(正真寺斜め前、堤側の角)

【その他】
●健康保険取り扱い(神経痛、四十肩、頸腕症候群、腰痛、リウマチ)
※医師の同意書が必要です。
●江戸川区三療券取り扱い(急性痛、慢性痛、慢性症状)
※75歳以上1回200円、65歳以上1回2,200円

灸文のお灸法の始まり(患者さんから学んだお灸法)

胃下垂をかかえ30代後半から20年以上続く慢性の胃腸障害、さらに坐骨神経痛、肩痛,腰痛、吐き気、冷え、耳鳴り、頭痛、疲れやすさ、睡眠障害、アレルギーなど複数の慢性症状に苦しみ、体質だからもう諦めているという女性、腹部や背中、その他体表に現れる多数の圧痛点が経穴(ツボ)への施灸により一気に解消し同時に胃症状や他の愁訴が改善(その後全快)することを逐次報告してくれたことで、圧痛点と経穴(ツボ)の関係に気づいた。その後も多様な運動器疾患から慢性疾患、リウマチ(膠原病・自己免疫疾患)、脳卒中後遺症による麻痺、パーキンソン病でも同様の反応、結果が得られた。また同じ病名、症状でも圧痛点の現れ方は異なることを圧痛点の分布図は明らかにしている、極めて少ない経穴(ツボ)により複数部位の痛み、症状にも同時に対応できるお灸法。

灸文は知熱灸(あたたかい刺激)専門の治療所です

私たちは体の適応力を超えるストレスや逆に適応力を使わない生活を続けると体を壊します。症状や病気に伴いあらわれる圧痛点は治癒反応の現れです。
灸や鍼は体に備わる自然治癒力を高め、症状や病気からの回復を進めます。
「圧痛点経穴灸法」の最大の特色は多様な痛みの解消です。
経穴一点で多数の圧痛点が同時に解消し、主訴の痛みが解消するお灸法(知熱灸)です。
圧痛点の選択→経穴の選択→知熱灸→圧痛点の解消、経穴効果の確認

圧痛点経穴灸法

症状や疾患に伴いあらわれる圧痛点を指標に経穴を選択します。
痛みを訴える部位ではなく痛みが具体的にあらわれるポイントが圧痛点です。
痛みを伴わない症状、疾患でも圧痛点は現れます。
(冷え、めまい、吐き気、頻尿、便秘、眼瞼下垂、けいれん、ムクミ等)
急性時には患部まわり、慢性になると複数部位に多数あらわれるようになります。

  • 圧痛点は指頭で軽く押すことで現れる痛みのポイントで、治癒反応点です。
  • 症状や疾患の違いを問わず圧痛点の現れる部位に応じて経穴を選択します。
  • 一つの経穴で多数あるいは複数部位の圧痛点が同時に解消します。
  • 圧痛点を印すことで灸の施術後の圧痛点の変化から経穴効果の確認ができます。
    (圧痛点の変化、解消は患者さんも実感できます)
  • 圧痛点の解消は主訴である激痛が解消し関節可動域の改善回復を導く(関節リウマチ)
  • 圧痛点の解消は片マヒによる運動障害の改善回復を導く(脳卒中後遺症)
  • 圧痛点の解消は主訴である痛みの解消と共に運動制限の改善回復を導く(整形外科疾患)
  • 圧痛点の解消は主訴である症状や疾患の改善回復を導く(慢性症状、慢性疾患)

痛みとは?(血流障害・治癒反応・血流促進・痛み)

私たちの体は肉体的(疲労)、精神的なストレスを受けると交感神経が緊張し血管が収縮し血流障害がおこります。さらにストレスが長引くと活性酸素を放出する顆粒球(好中球)が増えて組織障害(病気の本体)に至りますが患部では治癒反応が始まり、炎症物質(主な炎症物質はプロスタグランジン)が分泌され、痛み、腫れ、発熱、血管拡張を伴い副交感神経が優位になります。
(安保徹著 白血球の自律神経支配の法則より)

病気から体を守る免疫系

白血球は病気から体を守る免疫のはたらきで、マクロファージ、顆粒球(好中球)、リンパ球があります。顆粒球は主に細菌から体を守ります。やけどをすると膿(ウミ)がでることがあります。膿(ウミ)は細菌と戦った顆粒球(好中球)の死骸です。
リンパ球には体外から侵入する抗原(主にウイルス)から体を守るリンパ球、強いストレス、老化で体内に生まれるガン細胞などの異常自己細胞を殺すリンパ球の二つのタイプがあります。免疫力は自然治癒力そのものです。

圧痛点は経穴を選択する指標

症状、疾患など病名に関わらず圧痛点と呼ぶ治癒反応ポイントがあらわれます。
私たちは痛みの部位を意識することはありますが、痛みがどこにあるかはわかりません。筋肉、関節、骨など痛みの部位を丁寧に触診することであらわれるポイントが圧痛点です、経穴を選択する指標になります。
同じ症状、痛み、病名でも圧痛点の現れ方は一人ひとり異なります。(圧痛点の分布図)

圧痛点の変化と症状、病気の改善解消と治癒

経穴へのお灸により圧痛点が解消すると主訴である「痛み」が解消します。
治療継続とともに様々な慢性症状の改善,解消が伴い、圧痛点にも変化が現れます。
圧痛点の数が減ってくる
圧痛点の分布範囲が減ってくる
圧痛反応が弱くなる
圧痛反応がなくなります
(例20年以上慢性胃炎と複数の慢性症状に苦しんできた患者、圧痛点の解消とともに諸症状も改善し治癒に至り、定期の胃カメラ検査でも異常はなく健康状態が続いている。

阿是穴とのちがい、灸文は施術点として経穴を選択します。

阿是穴とは指頭で押して痛むところ(圧痛点)にお灸をすえて治療する方法で、鍼灸における最大の発見であったと思います。阿是穴と経穴の7割が合致しているという報告もあるくらいです。現在でも阿是穴は鍼灸の臨床の場で使われていますが、灸文の施術点は経穴です。

経穴とは?(副交感神経反射が特に大きいポイント)

「圧痛点経穴灸法」で選択する経穴への灸により圧痛点が同時に解消します。
圧痛点が解消すると主訴の痛みも解消し、症状、疾患の改善回復も伴う経験から経穴反応を考察することができます。
経穴とは副交感神経反射が大きく血流を増やす治癒反応が高いポイント。
経穴には反応が全身に及ぶタイプ(多様な疾患、症状に適応する)、局所反応を起こすタイプ(限定された部位の症状に適応する)と大きく2つに分けられる
副交感神経(自律神経)は全身性にも局所性にも反応を起こします。

知熱灸の刺激とは?(副交感神経を刺激し自然治癒力を促進する)

灸文は知熱灸と呼ぶ温かい刺激のお灸法であり、副交感神経を刺激しリラックス効果を生み、血管を拡張し血流を増やします。循環系の活性化、蠕動運動、消化吸収を促進する消化器系の活性化、リンパ球を増やし免疫細胞の活性化など免疫系も同調する全身反応でいずれも副交感神経が調節しています。
「圧痛点経穴灸法」により痛みを解消すると多様な症状、病気が改善回復します。

お灸(知熱灸)による鎮痛作用は副作用が起こらない

私たちは様々な痛みを経験します、その痛みは治癒反応として起こります。
圧痛点、経穴、知熱灸いずれも副交感神経を刺激し血管拡張により血流を増やし、痛み、腫れ、発熱をもたらす炎症物質(PG)プロスタグランジンが希釈され痛みが解消します。治癒反応を促進するため痛みの解消とともに症状病気の改善、回復を伴い副作用はありません。 (PGはひとつの物質で痛み、発熱、腫れをもたらし、血管拡張作用があります)

消炎鎮痛剤による鎮痛作用

西洋医学は様々な鎮痛剤を開発し続けています。現在は痛み専門のクリニックも普及しています。消炎鎮痛剤は痛みをもたらす炎症物質プロスタグランジンの分泌を抑制し痛みを抑えます。(消炎鎮痛剤の解説より抜粋)
血流を抑え治癒反応を抑制するため長期間の使用は副作用を伴います。
人間が本来持っている病気を治す力それが自然治癒力です。
わたしたちのからだは組織が壊れたり異物が入ってきたりすると、代謝(体内での利用と排出)を高め、自然治癒力を発揮し始めます。発熱、発赤、痛み、下痢などが症状として現れます。(他にせき、タン、鼻水、かゆみなども)

自然治癒力(免疫進化論 安保徹著より)

多細胞生物は、一部の組織が壊されても修復する力を持っている。皮膚が傷を受けても・骨が折れても、手術で臓器の一部が切り取られてもそこから一番良い形で修復が起こる。壊れた元の細胞で完全修復が起こることもあれば、線維芽細胞による間に合わせの修復で止まることもある。どのような修復で終わるにせよ安定した状態が壊れて新しい細胞や組織をつくりださなければならないのであるから、代謝の亢進が必要である。
代謝を高めるためには発熱することである。自然治癒力とは「発熱する力」と置き換えてもよい。破壊が大きくて修復もおおがかりなときは全身の高熱を必要とし、破壊が小さく修復も小さいと場合は局所の発赤で十分である。
自然治癒力の本体は発熱であるが、高等な多細胞生物の場合は循環を亢進させて血流を増やし高熱を獲得するこれが炎症として私たちの目に止まる。
発熱、炎症、腫脹は一体のものである、炎症をつくる物質はプロスタグランジン、ヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエン、アセチルコリン、ブラディキニン、 IL-1,IFN
IL-6, TNFと多彩である。炎症を起こすこれだけの物質群を最も多く出す物質はマクロファージ(白血球の基本細胞)、である、次にリンパ球と顆粒球が、このほか間葉系の細胞もこれらの物質群を多かれ少なかれ放出する、血管内皮細胞、線維芽細胞などである。すべての炎症反応を総括しているのがマクロファージであり、開始と終了のシグナルを送る力を保有している。
炎症をつくる最大の物質はプロスタグランジンである。プロスタグランジンは血管拡張、発熱、痛みの三つの作用を同時に発揮するので、炎症つまり治癒反応には腫れ、熱、痛みがついてくる、不快ではあるが治るためには避けては通れないステップである。
消炎鎮痛剤の使用が治癒を遅くする薬であることが理解できる。

【参考文献】
未来免疫学、免疫進化論、免疫革命、安保徹の免疫学講義、病気を治せる医学、自律神経と免疫の法則, 免疫問答、病は気からの免疫学、安保徹の原著論文を読む

白血球とリンパ球サブセットの日内変動および自律神経機能との間の相関関係の可能性
Circadian rhythm of leucocytes and lymphocyte subsets and its possible correlation with the function of the autonomic nervous system
Toru abo  Clinical Experimental Medicine,110: 500~508,1997

急性虫垂炎の発症の一因は、交感神経活動増加による顆粒球増多である
Granulocytosis induced by increasing sympathetic nerve activity contributes to the incidence of acute appendicitis
Toru abo Biomedical Research,17 : 171-181,1996

新生児の顆粒球増多の謎 安保 徹
Neonatal granulocytosis is a postpartum event which is seen in the liver
as well as in the blood.
Toru abo Hepatology 26 :1567~1572, 1997

鍼灸のメカニズム 安保 徹
Unique immunomodulation by electro-acupuncture in humans possibly via stimulation of the autonomic nervous system
Toru abo Neuroscience letters 320: 21~24 2002

胃潰瘍の顆粒球説  安保 徹
Suppressive effect of anti ulcer agents on granulocytes –A role for granulocytes in gastric ulcer formation,
Toru abo Digest .Dis.Sci.45: 1786~1791.2000

αアドレナリン刺激が体温、血糖、自然免疫におけるストレス適応反応に与える影響 安保 徹
Role of α—adrenergic stress-induced modulation of body glucose and innate immunity
Toru abo  Immunology Letters 115:43-49,2008

【参考文献】
自己免疫疾患、膠原病についての解説は「安保 徹の原著論文を読む」に詳しい
文献
自律神経系による免疫調節:ガン、膠原病と炎症性「腸疾患治療へのアプローチ」 安保徹
Toru abo Therapeutic Apheresis 6:348-357 2002
Immunomodulation by the Autonomic Nervous system :
Therapeutic Approach for Cancer Collagen diseases and Infiammatory bowel diseases

コラーゲン誘導性関節炎のマウスとパラビオーゼ(並体結合)したマウスの関節においてパートナーの顆粒球とリンパ球は混在しない:
顆粒球およびリンパ球の局所産生の可能性 安保 徹
Toru abo Immunology, 114:133-138 2005
No mixing of granulocytes and other lymphocytes in the inflamed joints of parabiosis mice with collagen-induced arthritis: possible in situ generation

自己免疫疾患の病態 安保 徹
Toru abo  Immunologic Research,33: 2005
Immunologic States of Autoimmune Disease.

新生児の顆粒球増多の謎 安保 徹
Toru abo  Hepatology26 :1567~1572, 1997
Neonatal granulocytosis is a postpartum event which is seen in the liver
as well as in the blood.

鍼灸のメカニズム 安保 徹
Toru abo Neuroscience letters 320: 21~24 2002
Unique immunomodulation by electro-acupuncture in humans possibly via stimulation of the autonomic nervous system

胃潰瘍の顆粒球説  安保 徹
Toru abo  Digest .Dis.Sci.45: 1786~1791.2000
Suppressive effect of anti ulcer agents on granulocytes –A role for granulocytes in gastric ulcer formation,